地盤のせん断強度

根切り底より下部の地盤のせん断強度単位体積重量(t/m8)根切りの深さ(m)矢板より測った任意の半径(m)以上の適当な値をとる(t/m2)2章施エー般″=(″″+σ)″(t/m)g:地表面に働く等分布荷重(t/m2)この式は、矢板根入りの長さそのものは算出されない。仮定した矢板の根入れ先端部において、地盤の回り込みが発生するか否かを検討するもので、掘削底面下におけるせん断強度(粘着力)の大、小によって、大きく左右される。(d)ポイリングまたはパイピングに対する安定ポイリング、またはパイピング現象は、地下水位以下の砂層の地盤を掘削したとき、掘削底面下における動水こう配が、その砂地盤の限界動水こう配より大きくなったときにみられる。特に矢板付近に起こりやすく、ボイリングを起こすと、その付近のせん断抵抗力がほとんどなくなり、矢板の前面の抵抗土圧力｀消失する結果、下部の切ばりに予想以上の土圧が作用し、折損事故が発生する原因となる。このポイリングをもたらす地下水の浸透流が、土中にパイプ状の水みち地下水位を形成し、これが漸次上流へ普及し、最終的には砂を掘削坑内に押し出して、矢板の背面が突然陥没するのである。